学校の授業と形態が似ており、すでに決められたカリキュラムの中で複数の生徒が学んでいくことになります。大手塾になると、複数のクラスに分けられ、そのクラスごとにそれぞれのカリキュラムに沿った授業が進められます。 多くの生徒を抱えるため、学習や受験に関する情報は豊富にそろえられており、また仲間がいることで生徒自身はもちろんのこと、保護者同士での情報交換がしやすくなるとも言えるでしょう。
複数の生徒が一緒に学習する集団授業には、その形態ならではのメリットがあります。
塾ごとに、もしくは塾内のクラスごとに組まれたカリキュラムは、目指す受験の日程から逆算してそれぞれの時期に学習しておくべきカリキュラムが的確に作成されています。そのカリキュラムに沿って学習することで、狙いを定めた受験に向けて着実にステップアップできるのが利点の1つです。
集団授業を行う講師を採用する際には、授業の進め方などにおいて審査が行われることが多くあります。その塾の方針や授業形態の基準をクリアした講師が実際に教壇に立っているため、指導力が精査された優れた講師だけが生徒の授業に当たっているわけです。
学習の道は容易なものではなく、ときにくじけてしまうこともあるでしょう。そんなときに、一緒に学習している仲間がいることはそれだけで支えになるものです。競い合ったり、また励まし合ったりすることでお互いに目標に向かって突き進むことができるというのが大きな特徴と言えるでしょう。
集団授業を行う塾は、もちろん数多くの生徒を抱えることになります。その生徒たちに多くの情報提供をするために、学習や受験に関する情報が豊富に取り揃えられているのも利点でしょう。また、全国規模の模試を実施する機会も多く、仲間内だけではなく全国の中で自分がどれくらいの学力があるのかを知るきっかけを多く与えてもらえることにもなります。
集団授業では、そのクラス全体でカリキュラムを進めていくことになります。そのため、欠席するなどして授業を1回空けてしまっただけでも、その間に進んだ内容に追いつくことが難しくなってしまいます。こうしてどんどん遅れを取ってしまうケースが多いため、注意が必要です。 また、多くの生徒を相手にしているため、そのカリキュラムは平均的に伸びていくように組まれています。それぞれの子供には得意な科目とそうでない科目が存在するものですが、その差が激しいと不得意な教科についていけなくなってしまうこともしばしばです。 こうしたケースは集団授業では想定できることですから、不得意な科目に対するサポート体制が整っているかどうかもチェックポイントとしておいた方がよいでしょう。
集団授業を行う塾には、同じ目標に向かっていく仲間がいること、また能力の高い講師の指導を受けられることなど大きな利点があります。一方で注意しておくべき点も存在するため、両面を考慮する必要があります。 学習に対しての意欲が高く、また受験に向けての目標がしっかりしている子供に向いている形態であると言えます。