年代別、学校別に対策を変える!
それぞれの受験のシーンごとに、塾での対策もかなり変わってきます。年代が上がるにつれて学校で行われるべき教育の形も異なりますし、学校が求める生徒の質も違うと言えるでしょう。 また、年代に合わせた学校ごとに受験事情にも差があることから、それぞれの受験対策を考えることが必須となるわけです。
幼児期から始める小学受験対策は、私立小学校への入学が目的となります。より質の高い教育を受けられることから、私立小学校への注目は高まっています。 科目ごとの学習は小学校から開始されますが、そのための基礎的な知能を審査するのが小学受験の目的となります。そのため、単純に学力を早いうちからつけるより、記憶や言語、作業などの知的能力をアップさせることが塾での主な学習内容となるのです。 また、単純にペーパーテストでよい点数を取れただけでは合格が難しくもあります。小学受験の中には行動観察の項目もあり、グループ内で指示された内容を遂行するときに子供がどのような行動を取るのかという点が重視されることも多くあります。
小学校と同様に、私立への注目が高まっているのが中学校です。中学受験に関しても私立中学への受験が目的となり、より高い学力が求められるようになります。 小学校のうちから受験対策を取るには、その時期から学習に対する楽しさをはぐくんで意欲を引き出すことが大切です。まずは学習への意識を向けさせ、そこから将来の中学受験や高校受験も見据えた学力の基礎固めが求められます。 その上で、さらに応用力もアップさせて受験問題に対応できる力を身に着けるべきと言えるでしょう。中学受験のレベルは高いところにあるため、子供の学力や性格なども見据えて、子供それぞれに合わせた塾での適切なサポートが必須となります。
高校に関しては、私立への人気が集まる一方、公立でもある分野を専門とする専攻科の設立が増えており、選択肢が広がった形となっています。 進路としてのパターンが多様化していることから、受験対策も通り一遍ではなくそれぞれの志望校に合ったサポートが大切となるでしょう。 また、大学受験までを見据えた長いスパンでの計画を立てた上で志望校を決めることが求められるようになります。さらに内申点も合格に影響を与えることとなりますから、普段の学力を底上げした上で安定させる学習を塾で着実に積み上げていくことが重要です。 まずは学習を継続して行える意欲を身に着け、そこから学力アップに向けた対策をとるのがよいでしょう。
大学に関しては、その学校数に対して受験者数が減少していると言われています。大学全入時代という言葉もあるほどですが、その実人気校や学部に受験者が集中し、その他の大学は定員割れを起こすといった二極化が進んでいるのです。 大学や学部にこだわらなければどこかの大学には入れるということになりますが、そのような現状だからこそ自分が本当に行きたい大学や学部を選び、高い目標を持って学習に臨むことが大切です。 また、人気の大学や学部、また難関校に関しては受験率が低下しているわけではなく、相変わらず狭き門となっています。さらにAO入試などさまざまな形態の入試方法にも対応できるような塾での対策が求められます。
このように、それぞれの受験シーンにおいては取るべき対策や注意すべき点が異なることがわかります。塾ではこのさまざまなパターンに対応できるようにコースが設定され、多様にある受験に対して適切な指導やサポートをするべく工夫されているのです。 各々の目標に合った塾やコースを選ぶことが合格への近道となります。